ロンドン留学体験談
Experiences
日本でできなかったことが、イギリスに来てできるようになった
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- 名 前
- 高倉 康佑 さん
- 滞在都市
- イギリス・ロンドン
- 期 間
- 2年
- 学 校
- London Foundation CampusBirkbeck, University of London
- イギリス留学をしようと思った理由は何でしたか?
- 大学で言語学を学んできた経験から、より言語教育に必要な知識を深めたかったからです。 日本でも英語教育の重要性は高まってきていますが、言語学、言語教授法、言語習得の理論は欧米のものが主流となっています。イギリスはこれらの分野で最先端であるため、イギリスの大学院で応用言語学を学びたいと思い、イギリス大学院留学を決意しました。また、イギリスの大学院は1年で修士を取得できる点もイギリス留学を決めた理由の1つです。
- 留学先と期間及び予算をおしえて下さい。
- 授業料:約400万円(2年間)
滞在費:約200万円(2年間) - 1ヶ月の生活費はいくらでしたか?
- 約3万円程度(交通費、食費)
- イギリス留学中の滞在方法と感想を教えてください
- 1年目はシェアハウスで暮らしました。シェアメイトはトルコ人やイタリア人など様々な国籍の人たちだったので、英語力(特にスピーキング)を伸ばすのに最適な環境でした。「最初に来た時よりも英語が上手になっている」とシェアメイトに言われたときはすごく嬉しかったです。1年目はとにかく、大学院進学に必要な英語力を培うことが重要だったたので、自分自身が特に苦手としていた英語のスピーキングはシェアメイトと生活をしていく中で伸ばしていきました。
2年目は、大学の学生寮に滞在しました。ロンドン大学はたくさんのカレッジがあり、寮には各カレッジの学生が滞在しています。朝食と夕食が付いており、食堂で寮に住んでいる国際学生と交流することができます。大学から徒歩2分という好立地なので、朝が苦手な人にも安心です。寮の中には、卓球やビリヤードをして遊ぶ場所もありました。ロンドン中心地に寮があるため、徒歩でOxford Circusなどのショッピング街に行くことができました。 - 学校の感想を教えてください(複数ある場合は各学校毎に教えてください)
- 学校1 London Foundation Campus
1 London Foundation campusでは、Master Foundation programmeというイギリスの大学院で必要となるスキルと英語力を培っていくプログラムで勉強しました。プログラムは、IELTS対策の英語クラス、専門分野のモジュール(教育、メディア、ビジネスなど)、リサーチメソッド(論文、エッセイの書き方)のクラスを履修しました。Birkbeck, University of Londonのキャンパスで授業が行われるので、大学の施設(喫茶店、図書館、パソコンルーム、食堂など)を自由に使用することができます。Birkbeckの図書館はイギリスの中でも大きい図書館の一つで、さまざまな分野の本、ジャーナルがあります。先生の質も非常に高く、親身になって自分たちの勉強を助けてくれました。Foundation campusのスタッフもロンドンでの生活の情報や大学院の出願方法なども1から教えてくれましたので、無事に大学院に進学することができました。
学校2 Birkbeck, University of London/ロンドン大学バークベック校
ロンドン大学のバークベック校では応用言語学を勉強しています。応用言語学とは、言語を日常生活の中でどのように活かすかを学ぶ分野で、その範囲はビジネス、教育、メディアなど多岐にわたります。私は、教育における言語の応用を学んでおり、どのようにすれば人間は言語を効果的に学ぶことができるか?言語を学んでいく上でどのような要因が関わってくるのか?について勉強しています。私が勉強しているロンドン大学バークベック校は、基本的に夜6時から9時の時間帯で授業が開講されています。そのため、働きながら通っている学生も多く、実際に語学学校で英語を教えている先生がクラスメイトととして共に勉強しています。実際に働いている方々といっしょに勉強することで、彼らの経験や知識を共有する機会もたくさんあります。
- 滞在先(ホームステイ)はいかがでしたか?
- ホームステイ先のファミリーはとても温かい家族でした。母子家庭で忙しいホストマザーとは朝と夕飯時にしかあまり会話する時間がありませんでしたが、夕飯の時はとてもいい時間が過ごせました。ホストマザー手作りの美味しいディナーをホストマザー、マザーの息子とホストメイトと計4人で話したり一緒にテレビを見たり楽しい時間を共有することができました。英語がまったく話せなくて会話が途切れ途切れになってしまっても、ゆっくりと自分が話すまで待ってくれて焦るとこなく会話の練習ができました。また、帰国の三日前に家に招待してもらってお好み焼きを作ってくれました。
- ファウンデーションコース後の大学進学の流れを教えてください
- ファウンデーションコースに在籍中に、大学院進学の手続きを行っていきました。基本的に、イギリスの各大学のHPから出願する形です。出願するコースによってPersonal Statement(志望理由書)を書き変える作業が最も大変でした。大学院進学は、英語力よりも日本の大学とファウンデーションでの成績が非常に重要となっており、それらが合否に大きく影響します。オンライン申請後約1ヶ月ほどで合否の通知が届きます。
- 日本での大学生活とイギリスの大学生活の違いは何かありますか?
- 日本では、先生が話していることを聞いていれば単位をとることができるかもしれませんが、イギリスの大学では生徒が積極的に自分の考えを述べることが必要となってきます。
その理由として、イギリスの大学では、セミナーや授業中のディスカッションが多く、クラスメイトとある議題について話し合う機会がたくさんあります。また、エッセイを書く際にも、他の学者の意見をただまとめるだけではなく、時にはその学者の考えを批評し、自分の考えを述べていくことが求められていきます。
- イギリス留学して良かったことは何ですか?
- 自分が日本でできなかったことが、イギリスに来てできるようになったことがたくさんあります。日本での大学生時代の時は、自分の考えを言うことが苦手で周りの意見に合わせることが多かったです。しかし、イギリスの大学生活を通じて、自分の考えを言うことが強く求められるようになったので、自分の意見を主張できるようになりました。
- イギリス留学期間中つらかったことや困ったことは何かありましたか?
- イギリスで学生生活を始めた当初は、授業中になかなか自分の意見を言うことができない持期がありました。「日本語だったら言えるけど、英語だとうまく表現出来ない」という経験をたくさんしてきました。なので、授業の予習の重要性を大きく実感しました。予習をすることで、自分の意見や考えをうまく伝えることができるようになりました。こっちでは、自分からメッセージを発信しないと、周りは助けてくれないので、自分が困ったり分からない部分がある時は、積極的に先生やクラスメイトとコミュニケーションをとるように心がけました。
- 今後の目標は?
- 将来の夢ははっきりとしたものは決まっていませんが、イギリスで学んできた経験を日本に還元できるようなことをやれたらなと思っています。具体的には、英語を学んでいろいろな国の人々と交流する楽しさを伝えていきたいと考えています。
- これからイギリス留学される方に一言
- イギリス留学は英語力を伸ばすことだけでなく、自分の価値観、考え方、将来の夢の可能性が広がります。イギリスでは留学することは、イギリス人だけでなくヨーロッパ、アフリカなどさまざまな国籍の人々と交流することができます。彼らの考え方、価値観の違いに気づくでしょうし、その中で自分の考え方、価値観も変わっていくと思います。日本では当たり前であったことが、イギリスでは当たり前でないこともたくさんあるはずです。このような経験は必ず、みなさんの将来に活かすことができる貴重な経験だと思います。
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