ロンドン留学体験談
Experiences
アートがこんなに身近に感じられる場所はなかなかないと思います。
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- 名 前
- 工藤 桃子 さん
- 滞在都市
- イギリス・ロンドン
- 期 間
- 2010年10月から2013年春卒業予定
- 学 校
- Camberwell College of Art
- 渡英しようと思ったきっかけは?
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わたしの場合、日本で大学を卒業し、社会人の経験を経てから渡英を決めました。理由はもともと絵が好きで、どうしてもアートに関する職業に就きたかったということと、イギリスのイラストレーターや絵本作家の作風が特に好きだったからです。年齢のことも考え、20代のうちに渡英を実現させたかったので、思い切って退職を決め、イラストで有名なCamberwellに入学しました。
- 渡英期間と予算を教えてください
- 2010年10月から現在まで(2013年春卒業予定) 一年間で300万円くらい
- 一ヶ月の生活費はいくらくらいですか?
- 800~900ポンドくらい
- 渡英中の滞在方法と現在までの感想を教えてください
- 日本にいるうちに、学校に近い場所のホストファミリーを探し、2週間だけ滞在しました。そこを拠点に家を探し、現在はハウスシェアでイギリス人の大家さんとフラットメイト1人とで住んでいます。とても静かな環境で、大家さんも理解があり、いろいろと頼りにさせてもらっています!ひとつ欠点を言えば、冬の間部屋が寒いこと。これはイギリスの一般家庭では当たり前なんでしょうが…。
- 学校の感想を教えてください
- インターナショナルな学校ですが、日本人が少ないです。建物はやや古めですが、版画やスクリーンプリントなどの専門的な設備は充実しています。先生がとてもフレンドリーで、生徒のモチベーションも高く、いつもみんなから刺激を受けています。わたしのコースでは、先生も含めてプロのアーティストと直接話せる機会が多いので、毎日とても勉強になります。イラストと一言で言っても、出来上がった作品だけでなく、そこに至るまでのリサーチやスケッチ、アイディアに重点がおかれるので、課題が毎回予想以上に大変ですが、その分やりがいがあります。ロンドン芸術大学6校のうちのひとつということもあり、大きな組織の中で必要な情報が滞ってしまうこともあるので、自分で何でも確認することが大切だと思いました。
- 住まわれている街の感想を教えてください。
- 周りにはとくに何もない、静かな住宅街です。ここに決めたのは単に大学から近かったからなので、不満はないです。グリニッジやロンドンブリッジまでは近いので、週末にはマーケットに行って楽しむこともできます。
- 大学の入学準備はどのようにしましたか?
- 最初の一年はFoundationコースだったのですが、これは東京にある大学の窓口を通して申請しました(渡英の10ヶ月くらい前から大学を調べ始めて)。日本のコンサルタントがしっかりしているので、大学の準備等の相談にいろいろのってもらいました。入学のインタビュー試験も東京で行われ、ポートフォリオを提出して面接を受けました。入学が決まったのが遅めだったので、渡英までの日数を逆算し、IELTSやビザ、航空券をとらなければならず、なかなか慌ただしかったです。Foundationを終えた後は、FdAという2年制のコースに進学し、こちらはイギリスで自分で手配しました。とにかく渡英が決まってからはとても忙しくなるので、準備は少しでも早くから始めることをおすすめします。
- 今回、渡英して良かったことは何ですか?
- ロンドンはアートを学ぶにはとてもいい都市です。毎日新しい発見があるし、アートがこんなに身近に感じられる場所はなかなかないと思います。美術館などが無料ですし、アーティストと触れ合う機会もたくさんあります。自分の絵を売り込んだり、お店のショーウィンドウに絵を描かせてもらったりと、ここでしかできない貴重な経験がたくさんでき、渡英できて本当に良かったと思っています。自分の進むべき分野もだんだん見えてきました。クラスメイトとの出会いも一生の宝物です。
- 今後の目標は?
- あと1年の大学生活、悔いだけはないようにしたいので、できることをとことんしたいです!ポートフォリオを作り、もっと自分を売り込むつもりです。また、こちらで活動する日本人のイラストレーターさん達との活動も計画しています。
- これから留学される方へ一言お願いします。
- 渡英される目的はみなさん様々だと思います。しっかりした意志があれば、たとえ困難があっても乗り越えたときの達成感は大きいので、ぜひいろいろ挑戦してください。そしてこちらでしか見られないもの、体験できないことをとことん吸収して、イギリス生活を充実させて下さい。楽しい留学生活になりますように!!
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