イギリスで大学院留学
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イギリスは、大学院での教育に力を入れている国の1つです。イギリスの大学院に入学する日本人はまだまだ多いとは言えませんが、とても多くのメリットがあります。特に、英語を学ぶと同時に専門知識を増やしたい、という方には適しています。
■日本とイギリスの大学院の違い
イギリス | 日本 | |
年数 | 1年 | 2年 |
学生・教授 | イギリス人を中心に世界中から集まる | 日本人が大多数を占める |
年間学費(2023年度全国平均) | £10,000〜£30,000(£1=180円時、約180万〜540万、留学生用) | 135万円(私立大学) |
世界大学ランキング100におけるランクイン数 | 17/100 | 2/100 |
大学院留学のメリット
■教育水準の高さ
イギリスの大学のほとんどが国立大学です。ですので、国が毎年各大学を厳しくチェックしています。毎年教育、研究水準とも政府による審査が入り、その結果は公表されます。それ故、とても高い水準を保つことができています。2023年度のQS世界大学ランキングでは、100位以内にイギリスの大学が17校ランクインしています。日本は2校のみとなります。■学生の質
上記のようにイギリスの大学はとても高い水準を保っているので、学生のレベルも自然と高くなります。全国平均で約70%の学生がイギリス人です。語学学校留学では学校でイギリス人のクラスメートを持つことはほぼありませんが、大学院では学部によっては周りはほとんどイギリス人という場合もあり、英語学習にも適した環境と言えます。また、世界各地からも多くの経験を持った優れた学生が集まってきます。ですので、様々な国の仲間と共に学習をする環境が整っています。■国際的にも評価される資格
イギリスで取得した修士号は世界的にも評価が高く、就職活動やその他競争において、とても大きな力を発揮します。国際化が進む社会の中で、自らが力を発揮できることを証明するのに適した資格と言えます。■専攻の多様性
イギリスの大学院には、日本の大学院にはあまり見られない専攻も多くあります。近年ではTESOL(英語教授法)やMBA(経営学修士)などが人気を増しています。■期間とお金
イギリスの大学院では、1年間のみで修士号を取ることができます。アメリカやカナダなどの大学院は卒業までに2年を費やすのに対し、イギリスは1年のみでいいので、自然とお金も安くなります。物価は安くはありませんが、ロンドンなど大都市を避けることによって生活費を減らすことはできます。イギリスの大学院はただ時間が短いだけでなく、とても密度が濃く忙しい日程となっていますので、1年間短期集中することにより短い時間で様々なことを学ぶことができます。■住居
多くのイギリスの大学では外国人である大学院生用に寮を設けています。または自分で大学外に住まいを探し、フラットシェアなどをすると生活費を浮かすことができます。■大学院準備コース
通常、イギリスの大学院では高いレベルの英語力を求められます。しかし、必ずしも高いレベルの英語力がないと入れないというわけではありません。イギリスの大学院は通常、IELTS6.0-7.0あまりのレベルを要求してきます。しかしその基準に満たしていない場合、大学院準備コースに入ることで入学を許可される場合があります。英語力によってこの準備コースの期間は大きく変わってきます。出願
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イギリスの大学院に入学するためには、願書を出願する必要があります。学校により提出方法が郵送であるところやオンラインであるところなど、多少異なる部分はありますが、基本的にはほとんどの学校で同じシステムをとっています。ここでは大まかな出願の流れをご紹介します。
書類 | 方法 |
志望動機書 | 英語ではPersonal Statementと呼ばれるもので、出願時に最も大切なものになります。A4一枚程度に、英語でしっかりと志望動機などの情報をまとめなくてはなりません。英語力に自信がない方は、ネイティブによるチェックが必要になります。 |
推薦状 2通 | 通常、卒業した大学の教授に書いていただくのが基本です。または、勤務経験がある場合は職場の方に書いてもらうという選択肢もあります。しかし、こちらも英語であることは必須となります。 |
職務履歴書 | 一般的にCVと呼ばれるものです。大学院のコースによっては、コースに関連する職務経験が必須となっているものもあります。 |
英文卒業証明書 | 卒業された方は卒業証明書、在学中の方は卒業見込証明書を英文で用意する必要があります。出身大学に依頼をすることで手に入れることができます。 |
英文成績証明書 | 大学時代の成績を証明する必要があり、各大学により大きく要求は異なります。平均評定2.1-3.5ぐらいまで、大学により大きく差があるので各大学ごとに確認する必要があります。 |
(英語力証明書)) |
最終的に英語力を証明するものが必要にはなりますが、出願時に英語力を満たしていない場合は証明書なしでも出願できます。その場合、条件付き合格をもらうことになりますので、後々英語力を証明するものを大学に送る必要があります。 |
出願時期
一般的には前年度の10月から出願受付を開始する学校が多いです。締め切りの時期というのは特にありませんが、人気が高い学部はすぐに締めきってしまうこともあります。早く出願することに越したことはありません。大学院準備コース / Pre-Master
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大学院準備コースとは、英語力における入学条件が満たない場合、大学院準備コースを受けることで条件付き入学を許可を出してもらえる、イギリス独自の制度です。例えば、入学基準がIELTSスコア6.5であり、自らのスコアが5.5の場合、一定期間の大学院準備コースを受けることで入学が許可されます。そのコースの終わりには、IELTSをもう一度受けることを義務付けるコースや、コースを修了するだけで入学が許可されるコースなど様々です。期間も大学により大きくことなり、短いものは約1ヶ月、長いものは約1年まで、獲得できたIELTSスコアにより大きくことなってきます。しかし、大学院準備コースに入ることにもIELTSスコアが必要となり、それに満たすことができなければこのコースに入ることはできません。大学院準備コースに入るための必要スコアは、4.5~6.0まで大学のレベルにより大きく異なってきます。とても人気があり、募集を早々に締めきってしまうコースもありますので、早めの応募をお勧めします。
大学院進学ファンデーションコース/Postgraduate
アカデミックバックグラウンドが足りない場合、直接大学院のコースに入学できない事があります、その場合アカデミックバックグラウンドを補う必要があり、大学院進学ファンデーションコースではそれが可能。ただ非常に稀ですがPre-Master修了も入学条件に設定している大学院もあります。この学位はアメリカではほとんど使われておらずメインにイギリス、オーストラリア、ニュージーランドで大学の学士号と大学院の修士号との間の学位と設定されています。
大学院/Master
全て修士課程のコースであり、このようなコースは通常コースワークのスタイルをとっています、そのため教授の授業を履修し、定期的なテストをパスすることで進んでいきます。日本の大学院のように、研究中心のコースとは大きく異なります。
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