イギリスの教育制度について
イギリスの教育制度は日本のものと比べると少し複雑です。日本では小学校、中学生、高校、と期間は一定ですがイギリスでは公立、私立によって行く教育施設や期間が違ったりと、下記の図に乗っている一般的な教育施設以外にも数種類の異なるタイプの学校があります。
日本 | – | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 大学院 | |||||||||||||
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年齢 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
イギリス | Primary School | Secondary School | Sixth Form | University undergraduate | University postgraduate | – |
このように教育システムが違うので、日本で高校を終了したあとにイギリスの大学へ進学する場合、多くの日本人の生徒は約1年間(9ヶ月)のファウンデーションコースという留学生のための大学進学準備コースの履修が必要となります。
このコースは上の図で表されている6thフォームに代わるもので、実際は2年間のところ1年間に短縮されています。
このコースをとる多くの日本人留学生は、日本で高校を卒業したあとにイギリスの大学への進学を希望する生徒です。
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ファウンデーションコースを履修せず直接大学へ進学できない理由としては、現地の生徒はこの6thフォームの段階で将来大学で勉強したい分野を絞りその科目に沿った一般教養を勉強しているので、そのバックグラウンドがない留学生はファウンデーションコースでそれらを学ぶ必要があります。また、このコースは大学へ進学するために必要な一定のレベルの英語力や、アカデミックなレポートの書き方、大学でのノートのとりかたなどの勉強も兼ねています。
しかしながら、日本で大学等を終わらせていて学部科目に対する知識もあり、大学の授業に必要な英語力もある方はファウンデーションコースの履修は必要ありません。
注意点
大学での勉強はレポートなどのライティングスキルのみでなくプレゼンテーションやディスカッションなどに対応するスピーキング力も必要です。英語力にかなり自信がある方は上記のように日本からイギリスの大学への直接入学が可能ですが、日本からいきなり現地の大学に通いネイティブの生徒と同じレベルに立ち勉強するのはそれなりにリスクが高いので、英語に自信がなければたとえ入学条件はクリアしていても大学入学前にファウンデーションコースや語学学校で現地の英語に慣れる準備をする方法をお勧めします。
ファウンデーションコースについて
この約1年間のファウンデーションコースで現地高校(6thフォーム)の内容の専門分野を勉強します。これは日本の大学での1年目に勉強する一般教養に近い内容です。大学で学びたい分野によってファウンデーションコースで履修する科目も違ってきます。
例)Tourism Management学部の場合;Business, Economics, IT, English
Psychology学部の場合;Sociology, English, IT, Humanities など。
授業はコースによりますがだいたい週5日、1日あたり約5時間程度です。
ファウンデーションコースにはさまざまな科目がありますが、どの科目を提供しているかはその学校によって異なることもありますので事前に確認しましょう。
例) Art & Design, Business, Chemical Engineering, Engineering, Law, Humanities, Media, Science など
例) Art & Design, Business, Chemical Engineering, Engineering, Law, Humanities, Media, Science など
また、授業内容はもちろん教科によって異なりますが一般的にはプレゼンテーション、レポート、学期末試験などで全体の評価が決まります。
ファウンデーションコースはだいたい3学期制で、期間中約3週間のクリスマスホリデー、約2週間のイースターホリデーを含みます。
ファウンデーションコースを提供している学校
ロンドンファウンデーションキャンパス
名門、ロンドン大学のカレッジとも提携をしており、終了後の大学進学率も高いです。ベラビーズカレッジ
ベラビーズカレッジはその質の高い授業内容とサポートで定評のある、イギリスの高等教育へ進学したい生徒のための専門の学校です。ベラビーズカレッジのビジネスファウンデーションコースについてもご確認ください。
INTO
INTOは、イギリスの大学や大学院への進学を希望する留学生が通う進学準備のための学校です。キャッツカレッジ
キャッツカレッジはイギリス大学進学コースであるファウンデーション、A-levelsの他にアート&デザインコースも提供している学校です。キングスカレッジ
キングスカレッジはGCSE、ファウンデーション、A-levelsなどの高校卒業後コースに加え大学院進学のプレマスターコースも充実しています。ニューキャッスル・カレッジ
ビジネス、IT、エンジニアリングなどの科目でファウンデーションコースを提供しています。SKOLA
2013年から大学進学を目標としたファウンデーションコースを開始しており、一般英語などの語学コースも実地しています。Cardiff University
ビジネス、アート、法学、建築などの科目でファウンデーションコースを提供しています。Cardiff Universityの建築ファウンデーションコースについてもご確認ください。
Sheffield International College
世界大学ランキングでも上位に入る、ノーベル賞受賞者などを輩出している大学です。ファウンデーションやプレマスターコースを提供しています。
Sheffield International Collegeの建築ファウンデーションコースについてもご確認ください。
Royal Holloway, University of London
イギリス国内の大学ランキングでは19位に選ばれた、キャンパスが非常に美しい大学です。ファウンデーションやプレマスターコースも提供しています。
Royal Holloway, University of Londonのファウンデーションコースについてもご確認ください。
大学への出願について
イギリスでは留学生も現地生もUCAS(ユーカス)というウェブサイトを用いて出願します。最大で5コースまで出願可能(医学系は4コースの場合もあります)で、オンラインで’Track’し入学審査の進行状況を確かめることができます。出願をはじめるのはだいたい冬あたりで、結果がわかるのは学校にもよりますが春あたりになります。- 大学進学
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