イギリスの医療について
- 外国で一番心配なのが病気。イギリス、ロンドン生活で快適な現地生活を送るためには健康であることが一番大切です。しかし、慣れない環境で生活すれば健康を損なうことも十分に考えられます。スムーズに安心した海外生活を送るためにもイギリスの医療制度について知っておきましょう。
国民健康保険「NHS」
- NHS (National Health Service) はイギリス政府が運営する国民保険サービスです。税収などの一般財源によって賄われている医療機関のため、利用者の経済的な支払い能力にかかわらず利用が可能であり、原則無料で提供されていますい(処方薬、歯科、眼科検診を除く)
NHS受診可能な方の例
・ 6 か月以上イギリスに合法的に滞在することが可能なビザを取得している学生・ ワーキングビザ(YMS)など働く上で合法的に滞在することが可能な方
・ 永住目的(パートナーシップビザ、結婚ビザなど)で移住する方。
2015年より、UKに6ヶ月以上滞在するEEA圏外国籍の者は「Immigration Health Surcharge」をビザ申請前に支払うよう義務付けられています。
◆1年間£470(2021.4月現在)
この料金は緊急の場合UKのNHS(国民保険)の診察・治療を受ける医療費として受理されます。
GP登録から診察までの手順
イギリスの病院は、公的医療機関(NHS病院)と私的医療機関(プライベート病院)と2種類に別れています。ここでは主にNHSサービスを受けるための手順や診察時の注意点などを紹介します。ステップ①
まず初めに自分の滞在している付近で利用したい GP(General Practitioner/家庭医又はかかりつけ医)を決める必要があります。イギリスでは必ず地元のGPに登録しなくてはNHSサービスの診察は受けられません。▼ GP登録方法
NHSのウェブサイト より最寄りのポストコードを入力してGPを検索↓
オンラインまたは電話で予約を取る
↓
予約した日時に診療所に赴き、問診や簡単な健康診断を受け登録
※GPの中には新規の患者登録を受け付けていない病院もあります。
あらかじめ電話又は直接GPへ行き新規登録を受付けているか確認しましょう。
ステップ②
登録したGPに予約をします。時間帯によってはWalk-In(予約なし)で診察できることもありますが、待ち時間が長いため、予約をお勧めします。
予約は電話または直接受付でできます。
ステップ③
GPで処方された薬はBoots(ブーツ)などのPharmacyと書かれた薬局屋に処方箋を持って行くと購入することができます。イングランドにおいては、処方箋医薬品は自費購入となっています。処方箋については、NHS でも支払いが必要であり、価格は量に関係なく、医薬品一種類につき £ 9.35(2021年 現在)です。ステップ④
各GPは比較的規模が小さいため、治療できる範囲が限られています。かかりつけ医の判断によっては専門医を紹介されることがあります。その紹介状を持っていくことによって専門医のいる施設の大きなNHS病院で治療してもらうことが可能です。
しかし、必ずしも自分の希望する病院で受診できるとは限りません。
NHSのメリット/デメリット
◆メリット⁻ 診察料が原則無料
⁻ 滞在先付近での受診が可能
◆デメリット
⁻ 受診する際はGPへの登録が必要
⁻ 基本的に込み合っているため、予約から受診までに時間がかかる
⁻ 原則登録したGPからの紹介が無い限り、大きな専門病院を受診できない
⁻ 無料なため、医師・看護師の質がプライベートクリニックに比べ低いことがある
※特殊な手術や持病、一部の歯科や眼科医療、事故、そのほか盗難についてはNHSサービスの対象外となります。
GP(かかりつけ医)を変えたい場合
- イギリス内で進学して転入する学生や仕事で転勤する方など、引越しをしなくてはならない場合はそれに伴いGPも変えることが可能です。また、同じ住所でもGPだけ変更することもできます。始めの登録と同じ要領で変更することが出来ます。
必要なもの
・ID(パスポート、国際免許証、学生書、BRPカード)・NHSナンバー
・以前通っていたGPの名前と住所
※外国国籍の場合以下の情報が必要な場合があります。
・滞在先住所の証明(光熱費の請求書、地方税請求書、銀行明細書など)
私立病院で治療を受ける場合
- 私立病院は比較的待ち時間が短く、すぐに診察してもらえます。
医療技術の質やサービスもNHSより良いと言われています。
また、ロンドンには日系病院もいくつかあり、細かい痛みの説明や、医師からのアドバイスの理解が困難であれば、日本人スタッフのいる医療機関にかかることも出来ます。
私立病院へ通う場合はGPに登録する必要はなく、直接自分の判断で専門医に見てもらえるのも魅力です。
私立病院のメリット/デメリット
◆メリット⁻ 予約してからすぐに診察を受けることが出来る
⁻ 最新の質の高い医療技術を受けることが出来る
⁻ 日系プライベートクリニックでは日本語での受診が可能
◆デメリット
⁻ 費用が高額である
※検査料や処方等を除いた診察料のみの場合でも、60 ポンドから 100 ポンド請求されることは普通です。
予め民間の海外旅行・留学傷害保険に加入しておくと良いでしょう。
緊急時の場合
緊急時は999番 に電話をすれば救急車を呼ぶことができます。
その他、救急車を呼ぶほどの緊急時ではないが、夜GPが閉まっていて行けないなどの問題がある場合は24時間、365日連絡可能なNHS Direct 0845 4647、又はNHS 111番 に電話をすると近くの24時間病院を紹介してくれたり、医療アドバイスをしてくれます。
日本語が通じるロンドンのプライベート病院
ロンドン医療センター電話: 020-8202-7272 (電話受付は8:00-22:00)
住所:234-236 Hendon Way, London NW4 3NE
Web:http://www.iryo.com
セントラル ジャパニーズ クリニック
住所: 1 Harley Street, London, W1G 9QD
電話: 020-7935-0523
Web:http://www.fitfiddle.co.uk/
ジャパン グリーン メディカルセンター シティー本院
電話: 020-7330-1750
住所:10 Throgmorton Avenue, London, EC2N 2DL
Web:http://www.japan-green.com
ジャパン グリーン メディカルセンター アクトン診療所
電話: 020-7330-1750 (シティー本院と共通)
住所: Unit7, Acton Hill Mews, 310-328 Uxbridge Road, London W3 9QN
Web:http://www.japan-green.com
日本クラブ診療所 北診療所 (2012.3月閉院)
電話: 020-7266-1121
住所: Hospital of St.John and St.Elzabeth , 60 Grove End Road St.John’s Wood. London NW8 9NH
Web:http://www.nipponclub.co.uk/html/02.html#kita
ワーキングホリデー対応保険サポート
ロンドン留学センターでは、ワーキングホリデービザで留学される留学生を対象にワーキングホリデー対応保険現地サポートも行っております。病気や怪我、事故などからご自身を守るためにも海外に渡航する際の保険加入は必須です。ロンドン留学センターにて1年間のワーキングホリデー対応保険に加入された場合は、現地サポートが無料となるサービスも行っておりますので是非ご利用ください。
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